ヤクルト、痛恨逆転負け 中継ぎがリード守れず 甲子園の風にも泣かされ、カード負け越し 借金5

 「阪神4-3ヤクルト」(28日、甲子園球場)

 高津ヤクルトが痛恨の逆転負け。このカード負け越しで借金は5に膨れあがった。六回から中継ぎ勝負となったが、甲子園の風にも泣き、七回にマウンドに上がった大西がつかまった。

 1点を追う四回だ。村上が四球で出塁すると、サンタナがフェンス直撃の適時二塁打を放って同点とした。さらに同点の五回だ。1死から丸山和、オスナが連打で好機を作り、またしてもサンタナが左前へ。勝ち越しに成功すると、続く山田も左前にはじき返して適時打で続いた。

 投げては小沢が、苦しみながらも粘りの投球。二回には3連打で1点を失い、相手先発の才木に四球を出すなど2死満塁とピンチは続いたが、近本を左飛に打ち取って、最少失点で切り抜けた。また同点にしてもらった直後の四回には1死二、三塁のピンチを招くが、ここから連続三振。99球を要しながらも、5回6安打2失点、今季初勝利の権利を持って降板した。

 だが、七回だ。3番手・大西が2死走者なしから中野、森下に連打を浴びると、4番・大山の打球は高々と上がった。これを左翼・サンタナ、中堅・西川、遊撃・長岡が追ったが、最後はサンタナが捕球しきれない。この一打で2人が生還してしまい、思わぬ形で逆転を許した。

 昨季まで勝ちパターンを任されていた清水、田口が現在はそろって2軍再調整中。高津監督も「いろいろやりくりします」と話していたが、中継ぎ陣がリードを守れなかった。

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