雄星完封!西武ファイナルS進出に王手 “お得意様”楽天戦9戦9勝
「パCSファーストS・第1戦、西武10-0楽天」(14日、メットライフドーム)
レギュラーシーズン8戦8勝の楽天をねじ伏せ、CS初登板で完封勝利。「満員の皆さんの前で完封できて最高」。チームをファイナルS進出王手へと導いた西武・菊池雄星投手(26)が、お立ち台で声を張り上げた。
初回1死二塁でペゲーロ、ウィーラーを連続三振。「真っすぐがインローに決まれば、いいフォームで投げられている証拠」。カーブ、スライダーも自在に操った5安打、9奪三振という完璧な投球だった。
16勝、防御率1・97でリーグ2冠。自己最高の成績を残した今季は徹底した体調管理のたまものだった。起床後に必ず血圧を測定。今では体重計に乗る前に、グラム単位で体重の増減が分かるようになった。
そんな努力を二人三脚で支えた妻の瑠美さんだけでなく、この日のスタンドには故郷の岩手から約120人が訪れた。地元では登板試合を集まって観戦するのが楽しみという平均年齢75歳の応援団のため、菊池は昨オフに大型テレビをプレゼント。現在は集会所に設置されているという。
辻監督は「ウチは雄星で落とせなかった。地の利もあり、いい形で勝てた」と胸をなで下ろした。左腕のファイナルSでの出番は第3戦か第4戦。プロ8年で通算0勝12敗。いまだ勝たせてくれない相手を倒すため、仲間を信じて福岡決戦に備える。