オリックスが台湾のエース・呂彦青リストアップ 阪神なども“視察”争奪戦も

 オリックスが新外国人候補として台湾代表の左腕・呂彦青投手(ルー・ウェンチ)=21=国立台湾体育運動大=をリストアップしていることが11日、明らかになった。呂彦青は10月に台湾で行われた「BFAアジア選手権」に台湾代表のエースとして参加。日本との決勝戦に先発した。西武、楽天、阪神も視察に訪れる中、オリックスは左腕不足のチーム状況もあり熱視線を送った。

 台湾・新荘棒球場で行われたBFAアジア選手権決勝。居並ぶ日本スカウト陣の目をくぎ付けにしたのは日本のエース田嶋(JR東日本)ではなく、呂彦青だった。

 細身の左腕から繰り出すMAX148キロの直球に落差が大きくキレのあるスライダー、そしてチェンジアップに日本代表が翻弄(ほんろう)される。四回までわずか1安打。五回に味方の失策などもあり3失点(自責点2)で途中降板したが、その投球は強烈なインパクトを残した。

 あるスカウトは「正直、きょうに関しては田嶋くんよりもキレも制球も良かった。スタミナがつけば日本のプロ野球でも十分通用すると思う」と高評価した。

 特に熱い視線を送ったのがオリックス。2人の国際渉外担当を派遣する力の入れようだった。というのもチームが深刻な左腕不足に陥っているからだ。今季1軍で登板した左腕は松葉、山崎福、山田、大山、海田とコークの6人。合わせて8勝24敗と惨たんたる結果に終わった。左腕の補強は急務といえる。

 呂彦青は2015年9月のアジア選手権でも日本戦に先発。山岡(現オリックス)と投げ合い、6回無失点の好投で銀メダル獲得に貢献した。直後のプレミア12にも弱冠19歳で代表入り。今春のWBCでも代表に名を連ねた。

 呂彦青はアマ代表監督で元阪神投手の郭李建夫氏から指導を受けており、日本プロ野球への関心もある。西武、楽天、阪神なども視察に訪れており一気に争奪戦に発展する可能性もある。

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