楽天、今季最多20安打 助っ人“解体”打線爆発!5人猛打賞10点

 「西武2-10楽天」(6日、メットライフドーム)

 打線改造がいきなり奏功した。楽天は開幕からペゲーロ、ウィーラー、アマダーの助っ人3人を2、3、4番に並べてきたが、ついに“解体”。今季初めて3番に座った島内が、初回一挙5得点の猛攻をけん引した。

 一回1死二塁。「3番という打順は特に意識しないけど、初回に必ず回ってくるので準備がしやすい。その分、積極的に行けたと思う」。島内は野上の甘く入った初球チェンジアップを見逃さず、右中間へ痛烈にはじき返した。八回にダメ押しの2ランを放って3安打3打点。猛打賞5人を生み、今季最多の20安打を叩き出した新打線の象徴となった。

 開幕26試合目で、首脳陣は“聖域”にメスを入れた。腰痛を抱えるペゲーロは、打順はそのままに指名打者で起用。「スイングが遅れていた」(池山チーフコーチ)と不振の4番・アマダーをスタメンから外し、3番に島内、4番にウィーラーを据えた。空いた外野の一角を奪った聖沢が6番に名を連ね、こちらも3安打2打点だ。

 組み替え初日から打線が機能したが、梨田監督は「初回もね、もっと1点でも多く取らないと、ワンチャンスで相手にかえされてしまう」と手綱を緩めなかった。貯金は再び12。独走態勢に入りかけても、貪欲に打ち勝つことを貫く。

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