菊池、激走侍じゃ!闘魂ヘッドでプッシュバント成功

 「侍ジャパン強化試合、日本9-8オランダ」(12日、東京ドーム)

 日本代表の「2番・二塁」で2試合連続のフル出場。堅守、好走塁、好判断でつなぎ役に徹した。タイブレークの延長十回には遊撃の守備にも就いた。菊池涼介内野手(広島)の存在が国際大会を勝ち上がっていく中で、ひとつのバリエーションになるはずだ。

 先制攻撃だった。初回、秋山が左前打で出塁。2球目に二盗を決めると菊池の小技がさえた。3球目、一塁前にプッシュバント。「サインは進塁打だったんですけど、僕の感覚的にはいけるかなと」。意表を突いたプレーに投手、二塁手のベースカバーも遅れ、俊足を飛ばして一塁にヘッドスライディング。一、三塁と好機を広げて、先制点につなげだ。

 さらに五回だ。2死二、三塁の打席で四球を選ぶと、続く坂本が左翼線二塁打。ボールが転々とする間に、一塁から迷わず本塁まで突入。足で同点のホームを駆けた。「監督の指示通りに動きたい。しっかりつないでいけるように」。強打者がそろう代表チームの中で、足と巧打で攻撃のカギを握る。

 無死一、二塁で始まるタイブレーク方式の延長十回から、2013年の7月以来の遊撃に回った。守備機会はなかったが、サインプレーにも対応。「やるしかないので。思い切って動くことができた」。来年3月のWBC本戦をにらんだシフト。順応性の高さがあるからこそ、侍軍団でも存在価値が光る。

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