日本ハム中田V打でM5!ここぞの4番「優勝しか見てない」

 「日本ハム4-1楽天」(24日、札幌ドーム)

 優勝へ一歩、前進する大きな1勝だ。日本ハムがチーム一丸の攻撃で楽天のエース則本を攻略。1961年に記録した球団最多タイ83勝に到達し、自力で優勝マジックを5に減らした。

 四回の一挙4得点は、後ろの打者につなぐ意識から生まれた。四回無死二塁。大谷が進塁打狙いの二ゴロ。1死三塁の好機を作り、勝利の扉を4番の中田がこじ開けた。

 則本の内角直球をコンパクトに振り抜き、左前に弾む先制打。今季110打点目を挙げた主砲はベンチに向かって右手拳を突き上げた。「則本は特によかったんでね。大振りしては絶対、当たらないと思った。コンパクトに振りにいこうと」。最速155キロの直球を武器に三回まで5三振、無失点の快投を続けていた相手エースに大きなダメージを与えた。さらに2死一、二塁から陽岱鋼が左中間へ13号3ランを放ち、とどめを刺した。

 「チャンスだったから思いきっていきました。優勝しか見てないですから」

 ソフトバンクも勝利し、ゲーム差は1のままだが中田は言う。「(ソフトバンクが)勝とうが負けようがうちは勝つだけ」。栗山監督は「一つ負けたら終わり。全部、勝ちきる」と全勝宣言した。ライバルは関係ない。残り5戦5勝して自力で悲願の優勝をもぎ取る。

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