オリックス・コーディエ帰国 最速166キロは幻に

 オリックスは5日、エリック・コーディエ投手(30)が6日に右鼠径部のスポーツヘルニアの手術のため帰国すると発表した。

 瀬戸山隆三球団本部長は「6月に1軍登板した際に股関節を痛めた。保存療法で復帰を目指したが先月末にブルペンで再び痛めた。本人の希望もあり、帰国して手術することになった」と説明した。

 9月14日に米国フィラデルフィアで手術の予定。復帰まで2、3カ月を要することから今季中の復帰は絶望となった。

 コーディエは1年契約。瀬戸山本部長は来季について「残念だが来季もというのは考えづらい。本人も“申し訳ない”と言っていた」と退団を示唆した。

 コーディエはマーリンズからストッパーとして獲得した右腕。マーリンズ時代にはイチローと同僚。米国での最速は103マイル。166キロを超えることからイチローからは160キロを意味する「100マイル」のニックネームで呼ばれていた。

 オープン戦を被安打0で終えたが、3月25日の開幕戦(西武プリンスドーム)でいきなりメヒアにサヨナラ打を浴びるなど不安定な投球を繰り返し4月初旬に2軍落ち。5月に再び昇格するが、制球難を露呈。6月7日の中日戦で延長十二回に登板し3連続四球で1死も取れずに降板すると、2度と1軍のマウンドに戻ってくることはなかった。

 今季の成績は13試合に投げ0勝2敗2セーブ、防御率7・30と大きく期待を裏切った。

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