日本ハム、守乱で自力V消滅 栗山監督「目いっぱいいくしかない」

 「オリックス5-2日本ハム」(2日、ほっともっとフィールド神戸)

 優勝への重圧に押しつぶされたのか、日本ハムは守備のほころびが致命傷となり逆転負けを許した。ソフトバンクが勝利し自力優勝が消滅。栗山監督は「マジックは関係ない。いつかはつくもの。そういうことじゃなくて、自分たちの野球をやればいい」と険しい表情で巻き返しを誓った。

 し烈な優勝争いの中で、まさかの3失策だ。2点リードの七回。1点を返されなおも1死満塁。T-岡田の二ゴロを田中賢がお手玉。五回にも失策を記録していたゴールデングラブ賞5度のベテランが再びミスを犯し、同点に追い付かれた。「申し訳ない。迷惑をかけている」と名手は猛省。続く中島に勝ち越し左前打を浴び、ベンチは静まり返った。

 負の連鎖は続いた。八回2死満塁で、レアードがT-岡田の三邪飛を落球。直後に右前適時打を許す悪循環でダメ押しとなる2点を許した。

 ここにきて息切れ気味だ。8月25日に今季初の首位浮上も、直近2カードは負け越し。練習時間を短縮するなど疲労軽減の手を打っているが、下位に沈むオリックスにも痛い敗戦だ。「疲れているのは分かるけど、目いっぱいいくしかない」と栗山監督。初のマジック点灯を許したが、まだ1・5差。残り21試合、諦めずに全力を振り絞る。

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