滋賀学園・馬越「ヘリコプター打法」で3戦連発

 「高校野球滋賀大会・準々決勝、滋賀学園12-9光泉」(23日、皇子山球場)

 ヘリコプターのエンジンは初回から全開になった。1死一、二塁で光泉の長身左腕、山田の内角直球に滋賀学園の4番・馬越大地内野手(3年)がフルスイング。打球は左翼スタンドへの先制3ランとなった。頭上でバットをグルグル回す「ヘリコプター打法」で自身初の3試合連続本塁打。「夏は神村がしんどいからできるだけ早く点を取ってやろうと思った」と2年生エースを思っての一発だ。

 乱打戦で存在感を見せつけた。四回は先頭で左前打。3点を取られた直後の八回は1死から右翼フェンス直撃の二塁打で追加点の好機を演出。4打数3安打3打点で1回戦から計14打数11安打11打点3本塁打、打率・786と絶好調を続ける。

 4番の自覚が好打を生んでいる。人気者となったセンバツ後の春季大会で、山口達也監督(45)はあえて馬越をベンチから外した。その結果「精神的に浮ついたところがなくなった」と同監督。課題の体重も自己管理。間食を節制して筋力トレーニングを増やした。春より約5キロ減。体のキレがよくなった。

 「夏は成長した姿を見せたい」と言う馬越。頭上のスイングは、センバツ時よりゆったりとした形になった。「鋭いクイックで合わされたりするので遅くした」とヘリコプターも進化。春夏連続甲子園へ自信は深まるばかりだ。

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