「交流戦、ソフトバンク４－１ＤｅＮＡ」（８日、ヤフオクドーム）

　狙い通りに投げた内角直球は、はじき返された。三回２死二塁。ＤｅＮＡ・石田健大投手はソフトバンク・柳田に対し、２－２からこん身の力勝負。厳しいコースに投げきったのに、次の瞬間、白球は弾丸ライナーで右翼席に達した。

　「思い通りに投げた。あれを打たれたらどうしようもない」と脱帽するしかなかった。五回にも適時打を浴びた。同じ広島出身の先輩に３打点を許し、この回で降板した。

　投げ合った和田は憧れ続けた存在だった。「映像で見るよりすごい球。打者に聞いても１４０キロ出なくても差し込まれると言っていた。ベース上で伸びる。マネしたい」とあらためて敬意を表した。

　５月は４連勝で月間ＭＶＰ。６月は２連敗。「もっと成長したいと思った。投げ合うことで、いい勉強ができました」と収穫を口にした。