亜大2季連続V 山田義が最高殊勲選手

 「東都大学野球、亜大7-1日大」(25日、神宮球場)

 亜大が連勝で2季連続25度目の優勝を決めた。勝ち点を4に伸ばし、同勝ち点の国学院大を勝率で上回った。最高殊勲選手には、山田義貴投手(4年・沖縄尚学)が選ばれた。亜大は6月6日開幕の全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に出場する。

 最後に笑ったのは、また亜大だった。開幕2連敗からの8連勝で逆転V。生田勉監督(49)は「信じられない」と、怒とうの反攻を振り返った。

 開幕カードで国学院大に連敗。「今年の東都は四球が多い」と傾向をつかむと、素早く手を打った。投手陣は球速を捨て、制球力強化を徹底。140キロを超えていた山田義が、120キロ台の球でコースを突いた。開幕2戦11失点が、以降は8戦14失点に改善した。

 打線は選球眼を磨いた。開幕時はストライクゾーンを4分割したボードを使用して練習していたが、すぐ9分割に変更。より細かい見極めを身に付けた。この日も2得点以上した三、五回は先頭打者の四球からだった。

 国学院大戦後の空き週は、異例の名古屋遠征を敢行。ねじを巻き直した。主将の水本弦外野手(4年・大阪桐蔭)は「練習の方が緊張感がある。神宮の方が伸び伸びプレーできる」と話す。シーズン中の方針変更を恐れない大胆さと、最後まで諦めない精神力。伝統のしぶとさが、逆転での栄冠をもたらした。

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