明大が3季ぶり38度目リーグ制覇

 「東京六大学野球、明大3-1立大」(23日、神宮球場)

 勝ったチームが優勝の大一番は、明大が立大を下し、3季ぶり38度目のリーグ制覇を果たした。今秋ドラフト上位候補右腕・柳裕也投手(4年・横浜)が、7回1失点の力投で今季6勝目を挙げた。明大は6月6日開幕の全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)に出場する。東大は敗れ、02年秋以来14年ぶりの勝ち点獲得はならず。エース・宮台康平投手(3年・湘南)は、登板を回避した。

 指揮官よりも先に、柳が3度、宙を舞った。明大では川上憲伸(元中日)以来19年ぶりの投手の主将。その大役を全うしたことを誰もが認めた証しだ。善波達也監督(53)は「今年のチームは、柳あってのチーム」と、最大級の賛辞を送った。

 「明治の主将、エースとして負けられないという気持ちで向かった」という中1日のマウンド。体が動かなくとも、柳には闘志と多彩な引き出しがあった。同点とされ、なお七回2死二塁からは「相手の頭にないかな」というカーブで空振り三振。直後の味方の勝ち越し点につなげた。

 今季は6勝4完投、先発した9試合はすべて2失点以下。4カードで1、3回戦の先発を担った。5敗しながら勝ち点5の完全Vは、東京六大学史上初。身を粉にして栄冠につなげた柳の1089球は、その象徴だ。「このチームメートたちと優勝したかった。至らない主将かもしれないが、ついてきてくれてうれしい」。大黒柱の顔に、会心の笑みが広がった。

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