ナバーロ“開幕”適時打「ガンバーロ」
「ロッテ4-3オリックス」(23日、QVCマリンフィールド)
緊迫したゲームにあっけない幕切れが訪れた。九回1死三塁から平野の暴投でサヨナラ勝ち。ロッテベンチはお祭り騒ぎとなったが、歓喜の輪の中心はナバーロだった。
待ちに待った“開幕”。快音を放ったのは1-1の八回だ。1死二、三塁の好機。それまで2三振1四球だったが、岸田の初球チェンジアップを鮮やかに捉えた。打球は一時勝ち越しとなる右中間への2点適時二塁打。「本当にうれしい。幸せな気分だ。最初の試合だから勝ちたかった。本当にうれしかった」と笑顔をはじけた。
2月21日に実弾所持で逮捕された。不起訴処分となったが、開幕から4週間の出場停止などの球団処分を受けた。「体調は完璧」ながら試合に出場できない日々。この2カ月間が「10年くらいに感じられた」という。
試合終了後、岡田とともに右翼外野席方面へ足を運び、ファンにあいさつ。「ナバーロ・コール」とともに、「バンザーイ」の合唱も起こった。そしてファンに向かって叫んだ。「ナバーロ・ガンバーロ!」-。忘れられない開幕日となった。