ハム大谷オレ流OK!初の二刀流練習

 日本ハム・大谷翔平投手(21)が1月30日(日本時間1月31日)、キャンプ地のパドレス・ピオリアスポーツコンプレックスで初の投打にわたる二刀流練習を行った。この日の初ブルペンでは制球が乱れるも視察した栗山英樹監督(54)は涼しい顔。昨年、一昨年はキャンプで大谷がふがいない姿を見せると叱っていた指揮官だが、今年はどんな姿にも口を出さず“オレ流調整”を容認する。

 温暖なアリゾナで初めてブルペンに入り、投球練習を開始。フォームを確認し、新球チェンジアップを試しながら32球を投じた大谷だが、制球が乱れた。その様子を見つめた栗山監督。昨年までならば雷を落としていたはずが、今年は気にするそぶりさえなかった。

 投球中は暴投が2球連続し、大谷は「ごめんなさい」と捕手市川に平謝りする場面も。ワンバウンドの投球が右腕に当たるなど苦労した市川は「投げ始めはバラバラだった」と苦笑した。「普通でした。最初から飛ばす必要はない」と昨年同様に強気な発言の大谷だが、明らかに大荒れの内容だった。

 さぞ指揮官はおかんむり…と思いきや「自分が何をしたいか意図があれば構わない。何かをつかもうという感じが出てたし、やってくれると信じてる」。昨年、一昨年とキャンプ初日に見せた大谷のふがいない姿に「バカヤロー」や「パカヤロー」とだめ出ししていたが、今年は違う。昨季3冠達成で名実ともにエースとなった大谷を大人として扱い、調整には口出ししないつもりだ。

 投球後は室内で黙々とマシン打撃を行った大谷。「キャンプインまでしっかり準備して体を動かせるようにしたい」。21歳ながら“オレ流調整”を容認された二刀流。今年は自分で試行錯誤しながら仕上げていく。

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