創価大・田中正義初練習に8球団集結

 東京新大学野球リーグの創価大が9日、東京都八王子市の同大グラウンドで始動した。今秋ドラフトの目玉、最速156キロ右腕の田中正義投手(3年・創価)もチームの初練習に参加。巨人、ソフトバンクなど8球団のスカウト陣があいさつに訪れ、報道陣約30人が取材するフィーバーぶりで、注目度の高さを証明した。

 “正義フィーバー”の幕が切って落とされた。8球団のスカウト、テレビカメラ7台を含む約30人の報道陣が、田中の一挙手一投足を追う。女子アナも取材に訪れるなど、大学の練習始めでは異例の光景。難攻不落の右腕も「ちょっと動じましたね」と苦笑した。

 それだけの器だ。リーグ戦では、2年春の黒星を最後に14連勝中。昨春から50イニング連続無失点を継続中で、昨秋は防御率0・00だった。

 プロの評価も青天井だ。巨人の山下スカウト部長は「真っすぐで三振を取れる。大学時代の上原(レッドソックス)を思い出す。それ以来」と激賞。ロッテの永野チーフスカウトも「力はマー君(田中将大=ヤンキース)クラス。キレもある剛速球は伊良部(元阪神)のよう」と話し、メジャー経験もある超一流の名前が並んだ。

 過去最多の1位競合8球団を上回る可能性があるドラフトまで、さらに注目が増していくことは確実。それでも、田中は「とにかく大学日本一になりたい。目の前の打者を抑えることで将来の道が広がっていくと思う」とブレはない。今年の抱負を聞かれ「負けたくない。1回も負けずに終われたら」と、年間無敗に照準を合わせた。勝負の1年。この男を中心にアマ球界は回る。

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