履正社・寺島は“能見2世”夏にかける
2016年のドラフト戦線は、No.1評価を得ている創価大・田中正義投手(3年)だけではない。高校生にも履正社の左腕・寺島成輝投手(2年)ら逸材がそろっている。
中学時代から「世代No.1左腕」の称号を受けてきた。1年夏から公式戦のマウンドを踏んできた。今秋のドラフトでは間違いなく上位候補に名前が挙がる寺島。持ち味は最速148キロをマークする直球だけではない。
阪神・能見をほうふつとさせるキレ味抜群のフォークで三振を量産してきた。先発マウンドでチェンジオブペースを実践するなど、高校生離れした投球センスは他校の指導者やプロのスカウトからも高く評価されている。
ここ2年、大阪桐蔭の厚い壁に阻まれ、甲子園のマウンド経験はゼロ。昨秋の大阪大会準決勝で敗れた際には「夏は最後のチャンスになるので越えられるように」と寺島は語っていた。恵まれた才能を生かし、ラストサマーで聖地のマウンドを目指す。