日本ハム大谷が明かす「二刀流の信念」

 今年で4年目を迎える日本ハム・大谷翔平投手(21)。昨シーズンは最多勝、最高勝率、最優秀防御率の3冠を手にし、投手として大きな飛躍を遂げた。11月に行われた国際大会プレミア12でも大活躍。成長著しい二刀流が将来、投打で球界を引っ張る選手になるための意気込みを語ってくれた。

  ◇  ◇

 -昨年は投手として、14年11勝を上回る15勝で最多勝、最優秀防御率、最高勝率と投手タイトル3冠を獲得した。一昨年を上回る成績を残せたのは、大きな自信になった。

 「もちろん成績を残したいというのはありましたけど、そこ(タイトル)を目指し、求めてませんでした。自分が成長するために今までやってきたことを、出そうと思ってやってきました。試合で出せたという実感はありました」

 -投手として、一番成長したところは。

 「どこがということは特にないですけど、全体的によくなっているなという手応えはありました。一昨年よりも全てにおいての底上げができました。技術的にも体力的にも。考えて練習してきたことの成果が出たのではと思います」

 -昨年は初の開幕投手に指名され、開幕戦で楽天のエース、則本に投げ勝った。7月には西武・岸との投手戦に投げ勝った。エース対決を制したことも大きな財産となった。

 「勝つときもありますし、負けたときもありましたが、そういう方々と投げ合った経験が自分でも大きいと思います。メンタル的にも強くなったのでは」

 -今年はさらなる活躍が求められる。20勝以上も期待される。

 「昨年より上の成績を残さないといけないというのはあります。1年目より2年目、2年目より3年目と、上の成績を残せば残すほど、ハードルを越えていくのは難しくなるけど、それを越えていかないといけない。昨年以上の目標に向かっていく。より難しくなるので、そのために努力をしていかないといけない。もっと、やりたいことができるようになっていかないと」

 -投手に対し、昨年の野手の成績は不本意だったのでは。

 「散々言われてるように、もっと打てるように努力しないといけない」

 -投打どちらかに絞ろうかと、ふとよぎったことは。

 「ないです。両方やっているから、どちらかに影響が出ているというのはない。そういう考えはない。現役のうちに、(野球で)できることをしっかりやって、打つ方も投げる方もそれなりの結果を残せたと、終わってから振り返られるようになりたいです」

 -投打両方やってこそ、野球の楽しさを実感できる。

 「楽しいというか、(野球で)できないことがあるというのが嫌なので。両方やらないといけない立場だし、必要とされるところで、やり遂げる選手にならないと」

 -昨年はシーズン後、国際大会のプレミア12でも韓国戦に登板し2試合快投を演じた。

 「プレミアは自分でもよかったと思えるピッチングができたと思います。でもその前にCSではできなかった(ロッテとのファーストS第1戦で2回2/3、5失点)。自分の準備不足でした。そういうところは反省しています。いろいろ考えて、次に生かそうと、反省してプレミアでは登板に臨めたと思います。それじゃあ、遅いのかもしれないですけど、それもあったので、ああいう素晴らしい舞台でのチャンスをもらえて、いい経験ができたのは今シーズンにつながると思っています」

 -重圧があった。

 「あれだけプレッシャーのかかったマウンドはなかなかないので、そういうところで勝ってきた経験は大きいです。ああいう舞台(CS)で自分がやりたいことができなかったけど、(プレミア12では)しっかりやりたいことができました」

 -17年にはWBCもある。エースとして期待されている。

 「選ばれるために結果を出し続けないといけませんね。選出されたら引っ張っていけるように頑張りたい」

 -同い年には阪神・藤浪もいる。94年世代の代表格、リーダーとして同世代を引っ張っていきたいか。

 「個人個人が頑張っていけばいい。同じ世代の選手が必然的に頑張っていけば、おのずと我々の世代が引っ張っていけると思います」

 -球界のエースへ向かって着々と結果を残している。かねて言っているメジャー挑戦はいつ頃という目標はあるのか。

 「いつとか今の僕には分からないです。今年、どれだけの成績を残せるのか分からないし、ポスティングに関しては周りが決めること。球団もプラスにならないと意味がない。そこまでに認められる成績を残していかないと球団にもプラスにならない。1年1年が勝負。それなりの成績を残せるようにならないといけない」

 -最後に今年に向けての目標を。

 「優勝はしたいですし、こいつがいたから優勝できたと思われるのが、選手として望むことです。投げる方、打つ方で、そういう立場にならないと。野手でいえば、4番の中田さん、ダイ(陽岱鋼)さん、(田中)賢介さんクラスの役割を担わないといけない。今年は自分が(投打で)やりたいことができるようになっていないといけない。昨年以上の成績は残したいです」

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