原監督「いと楽し」逆襲へ開き直り

 「セCSファイナルS・第1戦、ヤクルト-巨人」(14日、神宮球場)

 セ・リーグのCSファイナルSが14日に神宮で開幕する。対戦するヤクルトと巨人は13日、それぞれ最後の調整を行った。巨人の原辰徳監督(57)は開き直って臨むことを誓った。

 1勝のアドバンテージを持つヤクルトとの大一番。東京ドームで行われたチーム練習で、原監督は日本シリーズ進出へ向け、「開き直りの精神」で臨む覚悟を示した。

 「そういう立場になって戦うというのも『いと楽し』よ。それなりにしんどいし、挑戦者。(ヤクルトに)アドバンテージもあるけど、それがどうした!そういう気持ちをしっかり持って戦う」。シーズンではヤクルトに優勝を奪われたが、その現実を受け止め、CS突破へあらためて決意をにじませた。

 2勝1敗で終えた阪神とのCSファーストSから一夜明け、この日は翌日のファイナルSに向けての全体練習。「短い間だけど、つかの間とはこういうことを言うのかと思う。つかの間の清涼飲料水。2日とか3日とかないところにこの良さがある」。もし阪神に2連勝していれば2日間、試合間隔が空いたが、指揮官は1日しか空かない現状を前向きに受け入れた。

 昨年はリーグ優勝しながら阪神に敗れ、日本シリーズ進出を逃した。「アドバンテージを重荷と思わずに、それをはね返せば相手が苦しくなる。それは我々が痛いほどわかってる」。昨年の経験と悔しさを糧として、今度は挑戦者の立場で、2年ぶりの日本シリーズを目指す。

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