智弁和歌山・春野 プロ志望届提出へ
「和歌山国体・高校野球硬式準決勝、東海大相模10‐7智弁和歌山」(29日、紀三井寺球場)
第3日は準決勝2試合が行われ、東海大相模と中京大中京が決勝進出を果たした。敗れた智弁和歌山は主砲の春野航輝内野手(3年)が、東海大相模のドラフト候補・吉田凌投手(3年)から2本塁打をマーク。今週末にもプロ志望届を提出する予定であることを明かした。中京大中京はU‐18日本代表で活躍した伊藤寛士捕手(3年)が反撃のアーチを放ち、逆転で鳥羽を下した。
この感触を両手に残したかった。4点ビハインドで迎えた九回、吉田が投じた浮いたスライダーを春野は見逃さなかった。完ぺきに捉えた打球は左翼後方の防球ネット上段に突き刺さる特大アーチ。有終の2発で高校生活に終止符を打った。
三回に一時は同点となるアーチも放っていた春野。高校通算42発のスラッガーは「プロ志望届を提出します。中田翔さんのような長距離を打てるバッターになりたい」と目を輝かせた。184センチ、98キロの恵まれた体格から生み出されるパワーは高校トップクラス。その実力を評価している球団も少なくない。
「この体は両親がとってきた魚を食べてつくったものなので感謝したい」と、漁業を営む両親に感謝の思いを口にした春野。自慢の腕っぷしでプロの舞台に飛び込んでいく。