小笠原引退…来季中日2軍監督就任濃厚

 中日・小笠原道大内野手(41)が17日、名古屋市内で今季限りでの現役引退を正式に表明。ミスターフルスイングは19年間の思いを込め、「心の火は消えない」と、指導者の道を歩む第2の人生への意欲を語った。来季は2軍監督就任が濃厚で、後進の育成に励む。

 ひとつの時代が終わりを告げる。数々の記録を打ち立て、ファンの脳裏に鮮やかな記憶を焼き付けた小笠原が今季限りでバットを置く。

 「わたくし、小笠原道大は今シーズン限りで現役を引退することを報告させていただきます。19年間ありがとうございました」

 侍の表情は穏やかだった。「あらゆる思いが交錯している。今はすっきりしています。自分ではよくやったなと思う」。決断したのは7月末。同29日の阪神戦(ナゴヤドーム)で代打で出場した際に左太ももを痛めたことが最大の理由だった。

 「ケガで2軍に行く場合があったらという気持ちがあった。心の中で区切りだと思って決断した」

 今季は49試合に出場し、打率・311と代打の切り札として十分な結果を残しているが、自身の感覚には埋められないズレが生じていた。「プレーヤーとしてイメージと現実のギャップが出てきた。ここ数年は頭に引退ということは入っていた」と振り返る。

 日本ハム時代の06年、07年には巨人でMVPに輝いた。11年には2000安打も達成。中日移籍後も必殺仕事人として勝負を決める一打を放ってきたが、勝負師の本能が潮時を悟った。

 ただ、心にたぎる野球人としての熱は冷めない。「気持ちとしては生涯現役だと思っている。野球に対する情熱や心の火は消えない」。ラストゲームは21日の巨人戦(ナゴヤドーム)。最後の一瞬まで、フルスイングでファンを魅了する。

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