De山崎康ルーキー史上2人目30S

 「広島1-2DeNA」(15日、マツダ)

 外角低めに決まった148キロの直球に、広島・鈴木誠のバットはピクリとも動かなかった。九回2死。DeNAの小さな大魔神・山崎康が降臨。三者凡退の最後を見逃し三振で締めくくり、30セーブの大台に乗せた。

 「きょう、セーブがついたんですか?」。バスに向かう通路。まだ止まらない汗を滴らせながら、報道陣に逆取材した。九回表に勝ち越して、その裏を締めくくる正真正銘のセーブ。ルールを把握しきれていないところに、ドラフト1位ルーキーの初々しさを見せた。

 新人史上2人目の大台突破で、記録に王手をかけた。新人の最多セーブ記録は、90年の与田剛(中日)の31。「素直にうれしく思う。でも浮かれてはいけない」と気を引き締めた。

 積み重ねた30セーブ。セーブ機会での登板では失敗が1度もない。危険球退場を除いて、必ず勝利で締めくくってきた。中畑監督も「七、八回の投手が決まれば方程式ができる。ウチにはいい抑えがいるから」と絶大の信頼を寄せる。

 自ら“魔球”と呼ぶ直球。落差の大きいツーシーム。「ようやく思い通りのピッチングができた」と、この日の球筋に復調を印象付けた。「最後を締めくくるポジション。責任感を持ってチームの柱という存在になりたい」。小さな大魔神。その存在感はとてつもなく大きい。

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