中日、若松が連敗止めた 気迫の139球

 「巨人0-5中日」(2日、東京ド)

 真夏の太陽のようにまぶしい20歳が、長い夜を終わらせた。九回2死。「やばいかも」と焦った巨人・阿部の飛球が無事に右翼のグラブに収まると、中日・若松は激しく雄たけびを上げた。今季初めて向かい合った巨人打線を、プロ入り初めて上った敵地・東京ドームのマウンドで封じ込めた。

 チームの連敗を8でストップした。「初完封もうれしいですけど、連敗を止められたのが良かったです」。中日投手が巨人戦初先発で完封勝利したのは1996年。くしくも同じ8月2日(ナゴヤ)に門倉が記録して以来19年ぶりだ。

 初回、先頭の立岡に対していきなり3ボール。そこからフルカウントとし最後は空振り三振に仕留めた。続く片岡にも3球、さらに坂本にも2球、ボールが先行。高めに浮いた。だが味方の攻撃中にキャッチボールを繰り返して「修正できてきました」。

 伝家の宝刀・チェンジアップや100キロ前後のカーブだけでなく、直球がいつも以上に走った。最速は144キロを記録。緩急が最大限に生きた。気迫と若さで乗り切った139球。「正直疲れました」と4勝目をかみしめた。

 チームはようやく長いトンネルを抜けた。「やり返していくので応援よろしくお願いします」。若松は駆け付けた竜党に呼び掛けた。

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