「広島１-３ＤｅＮＡ」（７日、マツダ）

　時折、小雨の降る七夕の夜。ＤｅＮＡ・中畑監督は「ベイ“スター”だよ。星の中で、ファンとともに勝利をもぎとれたのは大きい」と喜んだ。夜空に星は見えなかったが、地上の星が輝いた。

　初回１死一塁から梶谷、筒香の連続適時二塁打で２点を先制。五回には失策で出塁した関根が二進後、果敢に三盗に成功。筒香の二ゴロの間に生還し、無安打で貴重な３点目を奪った。

　「黒田さんに名前負けしないように頑張りました」と梶谷は笑顔。筒香は「黒田さんはコントロールもよくて、的を絞らせない。打てたのは前の打者のおかげです」と強調。関根は「（三盗は）ノーサイン。黒田さんが足を上げているのを見て、いけると思った」と振り返った。

　上位打線を形成する若き生え抜き３人でつかんだ“白星”。中畑監督も「先制したことで黒田にプレッシャーをかけられた。あの盗塁も、いいタイミングで走れた」とたたえた。これで首位と１・５ゲーム差、同率４位に浮上。“スター”はまだまだ輝きを失わない。