三本松・三好 香川にもいた“二刀流”

 「全国高校野球選手権・香川大会」(7月11日開幕)

 香川に“二刀流”でプロから注目を浴びる逸材がいる。三本松の左腕エース・三好大倫(ひろのり)投手(3年)だ。投げては最速144キロ、打っては高校通算26本塁打。抜群の身体能力でチームを引っ張り、1993年以来、22年ぶりの夏の甲子園を狙う。

 快速球がうなりを上げ、バットを振れば豪快に放物線を描く。11日に開幕する香川大会。三本松の大黒柱・三好の目標はとてつもなくデッカイ。

 「全試合完封で甲子園に行きたい。打つ方では1本、ホームランを打ちたいです」

 178センチ、78キロのがっちりとした体。その抜群の身体能力はプロのスカウトからも注目を浴びる。本人も「小さいころからの目標」と将来のプロ入りを目指し、「(投も打も)どっちも好きだから選べない。大谷さん(日本ハム)のように二刀流で行きたい」と熱く夢を語る。

 昨秋まで直球は130キロ台中盤だったが、冬場に「力を抜いて腕を振り、体のしなりで投げる」ように投球フォームを改造。春には最速144キロをマークした。打撃面は「4番打者として、当てるバッティングではなく長打を狙いたい」。豪快なフルスイングで高校通算26本塁打を誇る。

 昨秋は県大会8強、今春は4強とあと一歩で頂点に届かなかった。岡田紀明監督(74)は「三好は投球がうまくなったが、連投したときに良くない」と課題を挙げる。春の大会後は「ずっと走っていました」と三好。夏を見据えてスタミナ強化に励んだ。

 四国王者の英明が本命視される香川大会。三本松は初戦で香川中央との対戦が決まった。「ストレートが走ってきた。状態は上がっています」。飛躍を予感させる大器が、投げて打って夏切符をつかみ取る。

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