ハム大谷&中田アベック弾もまさか…

 「楽天7-4日本ハム」(19日、コボスタ)

 “ON弾”の不敗神話が、まさかの展開で幕を閉じた。「そういうのは単に周りがつくっていることなので、負けることもある」。日本ハム・中田は悔しさをにじませながら、そう答えた。

 終盤までは試合の流れを支配していた。まずは、この試合まで打率・190の大谷だ。初回に9打席ぶりの安打となる右前打で先制につなげると、同点の三回はバックスクリーンへ、4月22日以来となる3号ソロを放つ。

 塩見のスライダーに泳がされながらの一発。「食らいついていきました。打ててよかった」という驚がくの一打でリードを奪うと、八回は中田が左翼席へたたき込み、リーグトップを独走の14号ソロで突き放した。

 今季2度目、通算4度目となる“ON弾”。しかも過去3回はすべてチームが勝利。だが、中継ぎエース・宮西が八回につかまり、一挙5点を奪われての逆転負け。不敗神話は途切れてしまった。

 大谷は「試合を決めるところで1本が出なかった。まだまだです」と七回2死一、二塁で遊ゴロに倒れた打席を悔やみ、中田も「早い回に点を取っていれば」と唇をかんだ。ただ、下を向いている暇はない。「切り替えて明日の試合を取りにいく」と中田。またここから、新たな神話を紡いでいくだけだ。

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