佑ちゃん「自分は持ってる」を後悔

 日本ハムの斎藤佑樹投手(26)が17日、TBS系「石橋貴明のスポーツ伝説…光と影」に出演。司会のとんねるず、石橋貴明(52)のインタビューに対して、高校時代のライバル、田中将大投手(現ヤンキース)への思いや、早大時代の「自分は持っている」と発言したことを後悔する一面を見せた。

 斎藤は今年7月31日のロッテ戦(QVC)で、785日ぶりの白星を挙げたが、その後、再び2軍に降格。インタビューはファームの千葉・鎌ヶ谷スタジアムのロッカールーム内で行われた。

 斎藤は石橋から「聞かれたくはないと思うけど」と前置きされながら、現在の斎藤と田中将の置かれている状況について「どういう思いですか?」と尋ねられた。

 かつては「佑ちゃん」「マー君」と呼び合い、ライバル関係を築いていた2人だが、斎藤は「う~ん…自分は自分、人は人という思いですね。コメントしたくない訳ではないけど、どうも思わないです」と、言葉を選ぶように答えた。

 日本ハムでは二刀流で今季11勝10本塁打(17日現在)の記録を残している大谷翔平投手が脚光を浴びているが、感想を聞かれた斎藤は、「すごいと思います。(自分とは違い)大柄な体を、あいつはうまく動かしている」と表現した。

 2006年夏の甲子園で早実のエースだった斎藤は、3連覇を目指した田中将の駒大苫小牧との決勝戦で引き分け再試合の末に優勝。早大に進んだ翌07年6月には、全日本大学選手権で母校を33年ぶりの日本一へ導いた。この時、1年生としては史上初の最高殊勲選手賞(MVP)となり、「一生何か持っているというか、こういう人生なのかなと思います」と発言した。 また大学4年時の10年には早大野球部100代目の主将として、秋には50年ぶりに行われた早慶による優勝決定戦を制し、「何かを持ってると言われてきましたが、その何かを確信しました。仲間です。すばらしい仲間、ライバルがいて成長できた」と名せりふを残した。

 そんな斎藤が石橋から「前に言ってたじゃない。自分は何か持ってるって」と振られると、「言わなきゃよかったですね」と後悔ともとれる言葉を発した。そして、ここまでのプロ野球生活と今後について「50%。ここで諦める訳にはいかない」と話し、巻き返しを誓っていた。

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