逆転のタカ!吉村土壇場で殊勲V三塁打

 「オリックス2-3ソフトバンク」(3日、京セラ)

 勝利への執念がソフトバンクに大逆転勝利を呼び込んだ。1点差に迫った九回、吉村が極限まで集中力を高めた。2死二、三塁。追い詰められた場面で、逆転の2点適時三塁打。塁上で最高の笑顔がはじけた。

 「監督もみんなもガッツポーズしていたので、自分もやってしまった」。同点、逆転の2走者を迎え入れたヒーロー。視界の先で左手の拳を突き上げて喜ぶ工藤監督の姿がうれしかった。

 「ここのところ八、九回に追いついたりしているので、何かあるんじゃないかと」。3番柳田から始まった九回の攻撃。最低でも3人出塁しない限り、打席は回ってこない。だが、必ず打席が来ると信じて準備した。

 3連戦初戦は九回2死から李大浩が同点弾を放ち、延長戦で勝利。前日は敗れたものの、3点を追う八回に1点を返し、九回は李大浩が連日の本塁打。「素晴らしい粘り。1球に対しての集中力を選手が持ってくれている」と工藤監督。逆転のタカ。最後まであきらめない強い心が3カードぶりの勝ち越しを呼んだ。

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