サンデー高木勇G新人5人目無傷5連勝
「巨人10-3阪神」(3日、東京ド)
偉大な記録に並んだ。巨人・高木勇が6回3失点で、両リーグトップタイの5勝目。開幕から無傷の5連勝は球団の新人として66年の堀内恒夫以来、史上5人目の快挙となった。25歳は「びっくり。(記録は)ピンと来ないです」と、自身の快進撃に目を丸くした。
新人離れしたマウンド度胸と投球術が光った。五回、同点とされ、なお2死一、三塁でマートン。カウント2-2から小林のサインに首を振り、カットボールを投げ込んだ。「一番、打ち取れる確率が高いと思ったから」。結果は二直で、ピンチ脱出。同点の六回には自分に回った打席で、代打出場した金城が勝ち越し打。白星が転がり込む幸運もあった。
2月のキャンプ序盤までは、中継ぎ要員として開幕当落線上にいる選手だった。だが、沖縄での2次キャンプ中。原監督に役割の希望を聞かれると、「僕は先発をやりたいと思って(プロに)入りました」と即答。強い信念が指揮官の心を動かし、先発としてのスタートを切った。
“サンデー高木”の活躍で、チームは今季最多の貯金6。お立ち台のヒーローは「入団して少ししかたっていませんが、僕はジャイアンツが大好き。優勝目指して頑張ります!」と誓い、G党の大歓声を浴びた。