キヨシ監督日本一へ「開幕ダッシュ」
「巨人-DeNA」(27日、東京ド)
4年目を迎えたDeNAの中畑清監督(61)が大目標を掲げた。「最後の最後まで野球をやりたい。選手に喜びを味わわせてあげたい」。日本シリーズ進出、日本一の美酒を味わう絵図を脳裏に描いた。
「それには開幕ダッシュしかない。あしたの試合は大事になる」と熱い言葉が続く。相手は巨人。昨季は勝ち越した相手だが「去年はラッキー。今年いい勝負ができたら、いいチームになったことを証明できる。辰っちゃんにぶつかっていきたい」と宣戦布告した。
集大成と位置づける4年目は、過去のどのシーズンよりも手応えがある。「今年はオレが目立たないようにしたい。選手が目立ってヒーローが出てくる。1人でも多く取り上げてもらうものを選手が出してくる。オレの役目は終わりだよ」と予言した。
就任1年目の12年。元阪神の金本知憲氏(現デイリースポーツ評論家)の引退試合で「監督が一番目立ってるようじゃダメ」と言われた苦い思い出がある。「しょうがないよ。あのときは目立つ役割も背負っていたんだから。今は役者も育ってきた」。巨人との開幕戦を「願ったり」と位置づけた指揮官。日本一への道は、打倒・巨人から始まる。