「オープン戦、西武４-０ＤｅＮＡ」（２２日、西武ド）

　ＤｅＮＡはわずか２安打で無得点。七回には適時失策で追加点を献上。好調だったオープン戦の最後で喫した敗戦。中畑監督は「与えてはいけないミスもキッチリやってくれた。もう１回ふんどしを締め直して、開幕を迎えられる。素晴らしい完敗」と笑顔で受け止めた。

　「きょうの負け方が、開幕で来るんじゃないかという不安があった」と反省材料を前向きに捉える余裕がある。「あまりにも有頂天になりすぎていた。こんなにうまくいくはずはないんだから」とここまでを振り返った。

　オープン戦は８勝４敗３分で２位タイ。「勝つべくして勝っている内容だった。相手にチャンスをつくらせていない。ミスの少ない、目指していた野球だった」。定位置争いが個々のレベルアップを生み、新人も台頭。選手層は分厚くなった。

　集大成と位置づけた就任４年目で、最高の手応えをもって開幕に臨む。「不安材料？オレの慢心だな。おだてりゃあ、木に登るタイプだからな」。敵地で始まる巨人戦から、新しい歴史を刻む。