DeNA久保 開幕G斬りへ万全投球

 「オープン戦、DeNA0-0西武」(20日、横浜)

 開幕G斬りを託されたDeNA・久保康友投手(34)が期待に応える快投だ。オープン戦3試合目となるマウンドは、西武打線を寄せつけない内容。5回を2安打無失点に抑えた。

 「ボールの質も体の状態もよかったが、僕がうまくコントロールできなかった」。2四球を悔やんだが、それを差し引いても十分なほどの安定感だ。

 初回、四回はともに浅村を併殺打に仕留め、三回は金子侑の初球に普段はあまり使わないパームボールでカウントを取るなど、“投げる哲学者”らしい実験的な投球で手玉に取った。

 オープン戦3試合登板で計11イニングを無失点。それでも「失点した後、それまでと同じ投球をできるかが試せなかった」とぜいたくな悩みも口にした。

 試合後、正式に開幕投手指名を久保へ伝えた中畑監督は称賛の嵐。「私の中の期待感は膨らんでいる。彼と一緒にいいスタートを切りたい」と全幅の信頼を寄せた。打倒・巨人で飾るシーズン幕開けへ、視界は良好だ。

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