「オープン戦、ロッテ４－４阪神」（１４日、ＱＶＣ）

　警戒する猛虎バッテリーの隙を、したたかに突いた。ロッテ・荻野が岩田、高宮と、いずれも両左腕から二盗を敢行。２盗塁をマークし、これでオープン戦８試合で８盗塁となった。

　「僕自身、左投手からの盗塁は得意じゃないので、決められたことは良かった。相手投手の全体をよく見ることができたと思う」端正な顔を緩ませた荻野。三回１死一塁からは岩田、七回には二死一塁で高宮から、果敢に二塁を陥れた。

　この足攻でチャンスを広げ、いずれも得点につなげた。ここまでのオープン戦で、企てた盗塁はすべて成功。「失敗すると（試合の）流れが変わってしまうので」とプライドをうかがわせた。

　伊東監督が「貴司（荻野）が１番に入ってくれれば、打線につながりもでるし、相手バッテリーに揺さぶりを掛けられる」と話すように、２０１１年以来４年ぶりとなる開幕スタメンの座は確実。１番打者として、荻野の足が鍵を握るのは間違いない。