巨人・沢村拓一投手（２６）が１８日、川口投手総合コーチから“一発快投”を求められた。２１日のヤクルト戦（神宮）で約３週間ぶりに先発予定の右腕に対し、同コーチは「ダメだったらすぐ２軍」と厳しい姿勢を打ち出した。

　沢村はこの日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた１軍投手練習に合流。見守った同コーチの口調は厳しかった。「誰もいないから上げるんだよ」。「江柄子と沢村だったら江柄子を使う」。１７日に先発し、３回１失点だった３年目右腕の名を出して突き放した。

　今季は７月６日に初登板初勝利を挙げたが、その後３連敗。同２９日のＤｅＮＡ戦で７失点ＫＯされ２軍落ちした。柱の１人として期待されながら背信の連続。同コーチは「野球人として成長して欲しい」とハードルを高くする意図を明かし、「厳しい条件の中でいいピッチングをしてくれたら」と反骨心に望みをかけた。

　菅野が離脱中で先発陣に余裕はない。それでも結果が残せなければ２軍に逆戻り。良ければ中６日で２８日の阪神戦（東京ドーム）での先発が濃厚となる。沢村は「結果を出すしかない。それしか考えてない」ときっぱり。“親心”に応えることができるか。沢村にとって重要な意味を持つ一戦となる。