“持ってる男”ロッテ加藤が殊勲弾

 「ロッテ9‐6ヤクルト」(21日、QVC)

 前夜の余韻そのままに、ロッテ・加藤のバットは止まらなかった。20日のヤクルト戦で劇的なサヨナラ3ランを放った“持ってる男”が、連夜のアーチで交流戦連勝スタートへ導いた。

 「昨日の勢いで、初球から積極的に狙っていきました」。同点に追いつきなお一回2死二、三塁。石川の甘く入ったスライダーを見逃さなかった。前夜と同じ指2本分余して握ったバットから逆転を呼ぶ豪快弾を放った。

 日をまたいだ2打席連続アーチだ。「人生初。自分が一番びっくりしています」と加藤。ここまで試行錯誤の連続だった。4月1日に昇格するも、同13日に2軍降格。気持ちがはやり、打撃フォームを崩した。上体が突っ込むクセを修正しようと、伊東監督のアドバイスで890グラムのバットを左打席用は920グラム、右打席用は900グラムに変更。重みで修正が効いた。

 お立ち台では、ヤクルトを2本手にし、「ヤクルト大好きです」。連夜のヒーローは、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

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