楽天のドラフト１位・松井裕樹投手（１８）＝桐光学園＝が１４日、プロ３戦目先発となる１６日のソフトバンク戦に向け、ヤフオクドームでの全体練習に参加した。ここまで２連敗と結果を出せていない左腕。佐藤義則投手コーチ（５９）は、登板内容によっては２軍落ちの可能性を示唆した。

　登板２日前のこの日、松井裕はブルペンで７３球を投げるなどで調整した。「いろいろと、課題を持ってやってます」。佐藤投手コーチは「きょうは良かった」とブルペンの内容には及第点だった。

　ただ、置かれている状況は厳しい。前回登板の９日・日本ハム戦では四回に４四球と、いきなり制球難に陥り降板。２敗目を喫した。松井裕の課題を、あらためて問われた佐藤投手コーチは「次、ストライク入らなきゃファームだよ」と厳しかった。キャンプから１軍暮らしだった松井裕が、初めて２軍落ちする可能性もある。

　日本ハム戦後、星野監督が「中６日というのが空けすぎなのかもしれん」と語っていたように、登板間隔を短くして投げさせるプランもあったが、今回は今まで通り中６日での先発する。ブルペンでは「体重のかけ方を見てもらいました」と、佐藤投手コーチの指導で入念にフォームをチェック。日本ハム戦では、札幌ドームの硬いマウンドに苦戦したが、ヤフオクドームは「そこまで硬くない。気にはならないです」と、球場の相性は悪くなさそうだ。

　相手は、強力打線擁するソフトバンク。“３度目の正直”で、プロ初勝利なるか。