新庄・山岡13K完封 G田口追いかけ開花

 「選抜高校野球・1回戦、新庄6‐0東海大三」(25日、甲子園)

 最後の1球は「決めていた」。119球目。127キロの直球がミットに収まる。新庄(広島)の山岡が空振り三振で奪三振ショーを締めくくった。

 「腕が振れた。(初出場初勝利は)良かった」

 「いける」と確信したのは初回だ。3者連続三振でギアを上げた。二回以降、自信のある直球で押す。最速は138キロだったが、伸びる速球に相手のバットは空を切り続けた。

 五回まで毎回奪三振。9回2安打13奪三振の完封勝利で、圧巻の甲子園デビューだ。

 右足を豪快に胸まで上げるノーラン・ライアンばりのフォームが力強い直球を生み出す。昨秋、迫田守昭監督(68)の指導で取り入れた。「体全体を使って投げられる」と力をつけた。今月11日の如水館との練習試合では、自己最速の144キロを計測した。広島・苑田スカウト統括部長は「夏まで見ていかなければいけない」とマークを続ける。

 中学時代は3年間未勝利の投手だ。しかし、1年先輩で昨秋のドラフト3位で巨人に入団した田口麗斗投手(18)の背中を追い続ける中で、才能が開花した。同じく小柄な左腕とは、寮で同部屋だった。田口が黙々と走る姿に大黒柱としての心構えを学んだ。

 元エースが届かなかった甲子園で挙げた初勝利に、「うれしい」と表情を緩めた。「次は140キロを超えるところを見せたい」。ライアン投法で、桐生第一打線を斬る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス