オリ呉昇桓獲り撤退…先発補強を最優先
オリックスが来季の新外国人補強として、先発投手を最優先する方針であることが16日、分かった。獲得調査を進めていた韓国歴代トップのセーブ数を誇る快速右腕、サムスンの呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)については断念する意向を示した。
「うちのニーズとして抑え投手はどうか。先発投手の方が優先順位は高い」と球団関係者。呉昇桓は来季の日本球界移籍を決め、阪神や中日、楽天が獲得調査を進めている。争奪戦となることは必至で、その状況を踏まえた上で、「マネーゲームに応じるつもりはない」と明言した。
今季から守護神を務める平野佳がここまで51試合に登板して2勝5敗24セーブ、防御率2・00と安定。セットアッパーの佐藤達もリーグ最多の35ホールドポイントをマークしている。抑え投手の獲得が急務ではなくなった一方で、先発投手の駒不足は深刻だ。
チーム2位タイの7勝を挙げているディクソン、イタリア人右腕のマエストリとは来季も契約する方針だが、ローテの核となり得る新外国人投手の獲得を目指していく。