済美・安楽、主将デビュー戦6回14K

 「高校野球秋季愛媛大会・中予地区予選1回戦、済美7-0済美平成」(14日、マドンナ)

 済美の最速157キロ右腕・安楽智大投手(2年)が、新チーム発足後の公式戦初戦となる愛媛大会中予地区予選1回戦・済美平成戦で先発。6回を投げ1安打無失点、14奪三振の快投を披露し、7‐0で七回コールド勝ちした。18U世界W杯で前橋育英・高橋光成投手(2年)から教わったフォークも解禁。強豪国を圧倒した投球を帰国後初戦でも見せつけ、来春センバツ出場に向けて力強く第一歩を踏み出した。

 世界の舞台で得た自信に揺るぎはない。6回1安打無失点。最速は142キロだったが、洗練された投球術で毎回の14三振を奪った。主将として迎えた新チームの公式戦初戦。安楽が、秋のマウンドで仁王立ちだ。

 「世界を経験したとはいえ、どこまで通用するかは分からなかったから全力で投げた。勝つことだけを考えました」

 157キロ右腕にはもう、球速への過度なこだわりはない。制球を重視し、下半身主導で投げれば140キロ前後の直球でも三振を取れる。18Uワールドカップでつかんだ新境地を存分に見せつけた76球だった。

 大会中に前橋育英・高橋から教わったフォークも解禁した。まだ完全に習得してはいないが「実戦で使わないと覚えられない」という高橋の言葉に後押しされた。三回、1番打者に対し3球投げ、鮮やかに三振に仕留めた。

 大阪桐蔭・森友哉捕手からは内角へのスライダーの積極使用を勧められた。甘く入るのを恐れて今まで投げなかった球だが、効果を実感し多投。高校日本代表メンバーから吸収した「勝つ投球」を、確実にものにしつつある。

 台湾では食事が口に合わず「6キロもやせた」という。帰国後、上甲正典監督(66)から1日休養を勧められたが「主将なので」と断り、翌10日からチームに合流した。2年連続センバツ出場がかかる秋の戦い。怪物右腕は「疲れたなんて言ってられません」と前を見据えた。

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