ＤｅＮＡ-阪神戦（静岡）は２２日、降雨によるグラウンド状態不良で中止が決定した。

　中止決定後、ダイヤモンドを一周し、豪快にヘッドスライディングした阪神・伊藤隼のパフォーマンスの余韻が残るグラウンドに、ＤｅＮＡ・中畑監督が向かった。「伊藤くんが盛り上げてくれたって？よし！」と上着を脱ぐしぐさ。指揮官自ら雨中スライディング？…の期待は「やるわけないだろう！」の一言で覆した。

　「阪神とはいい勝負ができている。ここで見せたかった」とファンへの思いを口にする。その一方で、「きょうも中継ぎ陣を総動員するつもりだったからな」と救援陣には恵みの雨だった。

　強行軍だった。前夜はナイター後にバスで静岡入り。この日はバスで横浜に戻り、２３日からの巨人戦に向かう予定だった。友利投手コーチは「開始が遅れて、４時間ゲームをやって、移動する、最悪の中の最悪は逃れた」と弾丸ツアー回避にほっとした表情だった。

　中畑監督も「巨人戦でいい勝負をするための中止と思いたい」。中止を前向きにとらえてＧ倒を果たす。