瀬戸内の快腕・山岡、好投で敗戦も笑顔

 「全国高校野球・2回戦、明徳義塾2‐1瀬戸内」(13日、甲子園)

 13年ぶり2度目の夏甲子園出場となった瀬戸内は第4試合で明徳義塾と対戦。1‐2で敗れ初戦で姿を消した。プロ注目の右腕・山岡泰輔投手(3年)は8回6安打2失点(自責1)と好投したが、打線の援護がなかった。

 充実感でいっぱいだった。「夢です」と憧れ続けていた甲子園での登板。初戦敗退を喫したが、山岡の目に涙はなかった。「楽しく投げられた。勝っても負けても笑顔で終わろうと決めていたから」。すがすがしく、聖地を去った。

 五回、宋に左越えソロを浴びるなど2点を失った。失点は広島大会準決勝の広島工戦から数え、34イニングぶり。さらに1点を失い、なおも2死一、三塁とピンチを招いたが、後続を打ち取った。8回2失点。先発としての役割は果たした。

 ライバルに勇姿を見せた。アルプスに駆けつけてくれた新庄・田口麗斗投手(3年)だ。延長十五回引き分け再試合となった広島大会の決勝戦。2試合合計で山岡は24回293球、田口は23回299球を投げた。山岡にとって特別な存在だ。

 試合前日の12日に「楽しんで投げてこい」と電話でエールを送られた。敗れはしたが、4万人の大観衆の中で投げ抜き、「泣かないと決めていた。アイツがいたから成長できた。お前のためにも、楽しく投げることができたと言いたい」と、感謝の言葉を並べた。

 最後の夏が終わった。卒業後の進路は、プロか社会人野球の二択に絞っている。「0点に抑えれば負けない。勝てる投手になって、またここに帰ってきたい」。さらに成長した姿で、再び甲子園のマウンドに立つ構えだ。

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