巨人が、阪神戦を中心にしたローテ再編成を行う可能性が５日、浮上した。キーマンとなるのが沢村だ。チームは２日からの伝統の一戦を１勝２敗と負け越し。初戦で８回１失点の好投も負け投手となった剛腕が、やられたらやり返す、倍返しだ！とばかりに一騎打ちとなっている猛虎をたたく。

　ジャイアンツ球場での投手練習。先週までのローテ通りなら８日・ＤｅＮＡ戦に先発する小山が、いつもの登板３日前のブルペン投球をせず、沢村とともにポール～バックスクリーン間のダッシュを繰り返した。小山が９日の広島戦に回れば、８日の先発は中５日で沢村となることが有力。首位をより盤石とするためのローテ改編だ。

　唯一、負け越している２位・阪神との対戦は残り７試合。雨天中止によって流れた１試合の日程は未定だが、沢村の登板日をずらすことで残りの２カードに投入することが可能性だ。８日の先発から中６日で回れば３週間後の２９日に東京ドーム、その翌週は木曜日に試合がないため中７日で９月６日の甲子園で阪神戦に登板できる。

　今季は阪神戦に３試合登板し、２敗勝ちなしだが、すべてクオリティー・スタート（６回で自責３以内）。打線の援護に恵まれていないが、安定感は抜群だ。悔しさを終盤の直接対決にぶつけ、引導を渡す。