中日・山崎、涙はなし…将来は指導者に

 プロ27年目の中日・山崎武司内野手(44)が29日、名古屋市内で会見し、今季限りで現役を引退することを正式表明した。涙はなし。約1時間に及んだ会見では将来的に指導者としてチームに恩返ししたい旨を明かした。

 この日が来ることは分かっていた。昨季オフに現役続行を決めた時点で腹をくくっていた。残り1年だけ。今季は期限付きラストイヤーだった。

 「交流戦で1軍に上がって、次に2軍に落とされる時は引退を言わなきゃいけないと思っていた。それがファンの方に対する自分のケジメ」。26日の巨人戦後に高木監督から登録抹消を告げられると、引退の意思を告げた。間髪を入れず、球団幹部にも申し入れた。

 30日に2軍のナゴヤ球場で再始動する。「高木監督に1軍に戻って来いよ、と言われるくらい頑張らないと。ホームランも打ちたい」。チームはCS進出のチャンスがある。今季はまだ0本。豪快なスイングを取り戻し、花道を飾る。

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