「デイリースポーツ杯＆本田晴美杯・Ｆ１」（１５日、玉野）

　福永大智（２５）＝大阪・１１３期・Ｓ１＝が最終２角３番手からまくって１着。昨年１１月の静岡Ｆ１以来となる優勝を飾った。２着に福永マークの柏野智典（岡山）、３着に桑原大志（山口）が入った。１１Ｒで行われたガールズ決勝は尾崎睦（３９）＝神奈川・１０８期・Ｌ１＝が制した。

　冷静にチャンスを待った。激戦シリーズの主役に躍り出たのは福永だった。決勝は人気を集めた犬伏湧也（徳島）が打鐘前から内を踏んで先行態勢に入る意外な展開になった。動揺はあったが、脚をためた福永は最終２角３番手からスパート。犬伏に踏み勝ってＶゴールを駆け抜けた。

　予選は最終２角まくりから番手の西村光太（三重）にかわされるも２着。準決は犬伏の番手にはまり、最後は差し切っての勝利。決勝は再び鋭いまくり。タテ脚と落ち着いた立ち回りをミックスしたレースぶりが光る３日間だった。

　表彰式では「展開が向いた。犬伏さんに力で勝てるようになりたい」と力強く語った。この優勝で勢いをつけて、地元のＧ１・高松宮記念杯（６月１１～１６日・岸和田）へ向けて状態を上げていく。