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【七夕賞】中舘師 アスクナイスショーで魅せる 93年ツインターボと伝説の逃走劇、今でも語り草に「あれで食っていける」

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 「七夕賞・G3」(12日、福島)

 騎手時代の93年。ツインターボとコンビを組み、大逃げからの圧勝劇で福島の観客を沸かせた中舘英二調教師(60)=美浦=が、トレーナーとなって初めて七夕賞に管理馬を送り込む。日経賞10着から臨むアスクナイスショーだ。ツインターボのような大逃げタイプではないものの、前々からの積極的な立ち回りが武器。ライバルを蹴散らし、初タイトル奪取で再び福島のファンを酔わせる。

 福島の夏に、伝説の記憶がよみがえる。93年七夕賞。大外枠からかっ飛ばしたツインターボは、4馬身差をつけて逃げ切った。そこで初めてコンビを組んだ中舘師は懐かしむ。「返し馬で止まらなくなって、ゲートに向けて無理やり止めた。これ、ヤバいなと思った」。牡馬ながら412キロの小柄な個性派逃げ馬。岡部幸雄元騎手と、し烈な開催リーディングを争っていたが、意識したのは馬の邪魔をしないことだけ。2年前のラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞)を逃げ切った大崎昭一元騎手の乗り方をイメージして臨んだ。

 ため逃げするタイプではない。引っ張らず、口を触らず、ただ相棒が気分良く走れるように心掛けた。「ラップどうこうじゃなく、リズム良く走るように」。軽快なリズムを刻み後続を大きく引き離す。3角で一度は手応えを失いかけたが、4角で再び息を吹き返した。「後ろを見ると焦るから見ないようにしていた。ゴール板を過ぎて振り返ったらかなり離れていた」。今も語り草の逃走劇に「あれで食っていける。演歌歌手みたいにね」と笑って振り返った。

 舞台は同じ福島芝2000メートル。開業12年目の中舘師が七夕賞に初めて送り出すのはアスクナイスショーだ。「ハンデ55キロはいい。最近はかわいそうな競馬が多かったからね」。福島は3、1、2着と相性がいい。「行けないと駄目ってタイプじゃない」と、こちらは好位からでもOKな自在派。「田辺がよく分かっているから。考えて乗ってくれると思う」と鞍上を信頼する。ツインターボに揺れた思い出のレースで、今年は管理馬が夏の一撃を運ぶ。

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