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【NHKマイルC】ロデオドライブ 令和の時代まで力強く伝わる名牝の活力 ここはさらなる進化を示す舞台

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 「NHKマイルC・G1」(10日、東京)

 駆け出しの頃、栗東の坂路では若手に課せられるお約束がありました。それは“小林稔厩舎の担当”。決して今で言うパワハラではありません。むしろ若手の登竜門的な位置付けでした。

 取材は午後2時スタート。厩舎地区周辺を散歩する先生に声をかけて、1頭1頭取材するスタイルだ。前夜から質問を考えて準備するのだが、名伯楽に小手先の質問は通じない。二十歳そこそこの記者がぶつけた質問の返しは概ね「それはワシやない。君の考えや」。

 現場記者経験者ならばわかってもらえると思うが、こうなっては「ひとまず質問をぶつけて、取材対象者が“うん”とうなずいたらOKの証し」と解釈。胃の痛い日々が続いたが、今となってはいい思い出だ。

 ニュージーランドT2着をステップにG1へ駒を進めたロデオドライブの祖母は、小林稔先生が手掛けたブリリアントベリー。95年マイラーズCを制したビッグショウリの全姉に当たり、母としてカンパニー(09年天皇賞・秋&マイルCS)やレニングラード(04年アルゼンチン共和国杯)、ヒストリカル(12年毎日杯)を輩出した名牝だ。

 徹底した“馬ファースト”で、数を使うことを好まなかった先生のイズムが養分となり、この牝系の活力が令和の時代まで力強く伝わっているのは感慨深い。ここはさらなる進化を示す舞台だ。

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