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【オーシャンS】定年の西園正師 ラスト重賞で集大成を ビッグシーザー&フィオライアの2頭スタンバイ

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 「オーシャンS・G3」(28日、中山)

 振り返れば、55年の月日が過ぎた。馬とともに歩んできた長い道のりも、いよいよゴールが見える。3月3日の定年を前に西園正都調教師(70)=栗東=が、オーシャンSで最後の重賞に臨む。

 15歳で競馬の世界に身を投じ、騎手として通算303勝。調教師に転身してからは、サダムパテックやハクサンムーン、アフリカンゴールドなど記録にも記憶にも残る個性派の名馬を世に送り出してきた。積み上げた白星は、騎手時代と合わせて1000を超える。「うちは基本的に前に行く馬が多いでしょう。『近代競馬の鉄則』だと、騎手時代に師匠に教わった。それでも何より大事なのは、その馬ごとに合った調教をすることだね」。一途に馬と向き合ってきたホースマンとしての矜持が宿っている。

 集大成となる舞台には3頭が登録しており、現段階でマイネルジェロディが除外対象だが、2頭が出走を予定している。ビッグシーザーは骨折を乗り越え、前走のシルクロードSで復帰。結果は12着も、出遅れを挽回するラスト32秒9の切れ味を見せた。「本来であれば、勝ち負け。一回使って気合もダッシュも良くなった」と熱がこもる。

 そしてもう一頭のフィオライアは同じレースで16番人気ながら、逃げ切りV。「今回もハナにこだわりたい」と再現を狙う。そこへ立ちはだかるのが、長男・翔太師のフリッカージャブだ。「翔太のところも速いな。『置いていくな』と言っとかないと」と茶目っ気たっぷりに笑うが、眼鏡の奥にある勝負師の目は鋭く燃える。「最後の最後だから。何とか、ね」。父の背中を追って同じ道を選んだ息子へ、簡単にバトンを渡すつもりはない。最後の最後まで、高い壁であり続ける。

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