【ＰＯＧ】「ザ・ロイヤルファミリー」が終わってしまいました…（美浦発）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」が終わってしまいましたね。兄から「ロイヤルファミリーロスになってるよー」と連絡がありましたが、本当にこの３カ月は楽しかったですし、そういう人も少なくないのではないでしょうか。最後は原作に近い形でうまく締まったのかなと思いますし、ファミリーのその後の活躍はダイジェストで良かったと思います。レースの勝ち負けも当然大事ですが、ドラマとしてはそこまでに至る過程の方を大事にしていた感じがありますし、もう一頭のホープ産駒が最後にかっさらっていくというストーリーも腑に落ちました。これは競馬だからこそつくれる物語ですよね。人間だとドロドロしてしまいますが、馬だと綺麗にまとまりましたかね（笑）。ぜひとも続編に期待したいところです。

　さて先週は阪神ＪＦが行われ、スターアニス（牝、高野）が見事な勝利を収めました。マイル経験がない点がどうかと見ていましたが、強かったですね。関係者の皆さまおめでとうございます！人気を集めていたアランカール（牝、斉藤崇）とアルバンヌ（牝、田中博）はともに不完全燃焼の競馬となってしまいましたかね。それでも大きく負けていないあたりはさすがですし、来年の巻き返しに期待したいところです。

　１４日の中山芝１６００ｍの新馬戦を勝ったのはジーティーシンドウ（牡、栗田）でした。これは圧勝でしたね。オルフェーヴル産駒でまだまだ成長の余地がありそうですが、それでいてこのパフォーマンスなら先々が楽しみ。期待したいですね。

　１３日の中山芝１８００ｍの新馬戦はベンヴェヌータ（牝、辻）が勝利。１番人気のブラッキッシュ（牡、木村）も最後懸命に詰め寄ってきましたが、危なげないレースぶりでしたね。千葉サラブレッドセールで取引されたロゴタイプ産駒。次走は未定ですが、しっかり上がりをまとめており、先々が楽しみですね。

　１３日の中山ダート１８００ｍの新馬戦はタイセイエムロード（牡、新開）が１５頭立て１５番人気の評価を覆しての勝利。単勝２０５・７倍での勝利はすごいですね。鞍上は石田で、師弟コンビでの勝利となりました。おめでとうございます！

　１４日の中山ダート１２００ｍの１勝クラスは人気薄だったケイアイアギト（牡、加藤征）が勝利。競馬自体は好位からしっかりと脚を伸ばしての勝利でした。次走はサウジダービー（２月１４日・キングアブドゥルアジーズ、ダート１６００ｍ）かヒヤシンスＳ（２月２２日・東京、ダート１６００ｍ）を視野に入れる。

　阪神ＪＦで１５着に敗れたヒズマスターピース（牝、国枝）はデイリー杯クイーンＣ（２月１４日・東京、芝１６００ｍ）へ。

　ホリエモンこと堀江貴文氏が所有していることで知られているイッテラッシャイ（牡、斎藤誠）は黒竹賞（１月１０日・中山、ダート１８００ｍ）へ向かう。

　ＪＲＡレコードで葉牡丹賞を制したサノノグレーター（牡、尾形）は共同通信杯（２月１５日・東京、芝１８００ｍ）へ向かう。鞍上は引き続き横山武。（馬サブロー美浦支局・木村）