2025.06.28

【ＰＯＧ】チェルヴィニアの弟チェルヴァーラは７・１３小倉で初陣予定（栗東発）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、塩手智彦（栗東）と木村拓人（美浦）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　２２日のしらさぎＳはキープカルム（牡４歳、中竹）が差し切ってＶ。重賞４度目の挑戦で初制覇を決めた。最低人気だった僚馬コレペティトール（セン５歳）も３着に好走。次走はともに中京記念（８月１７日・中京、芝１６００ｍ）を予定している。師に「おめでとうございます」と伝えたところ、２歳馬の情報を教えてもらいました。

　ヒメヒオウギ（牝、母クロコスミア）は注目のコントレイル産駒。母はエリザベス女王杯で３年連続２着に来ており、血統的にも魅力たっぷりの一頭。師は「まだデビューのレースは決まっていませんが、小倉開催でと考えています。品があって、とてもいい馬ですね。これからケイコを進めていくにつれて良くなると思いますし、楽しみです」と期待を寄せている。

　２５日のさきたま杯をシャマル（牡７歳）で制し、翌日たくさんの人に祝福されていた松下師だが、「この追い切りのために（栗東に）とんぼ返りしてきました」と話し、２歳新馬の併せ馬をしっかりとチェックした。

　７月１３日の小倉芝２０００ｍを北村友Ｊで予定しているチェルヴァーラ（牡、父エピファネイア、母チェッキーノ）は、栗東ＣＷで鞍上を背に６Ｆ８３秒０-３８秒２-１１秒４をマーク。追い切りを見届けた師は「良かったと思います。徐々に動けるようになってきています。ポテンシャルはあると思いますし、馬体もいいですね。ゆったりとした走りで長めの距離も合っていると思います」とジャッジする。

　７月５日の小倉芝１２００ｍを予定しているキャンディード（牡、父トーセンラー、母ストロボフラッシュ）は、レースでも騎乗する松山Ｊを背に６Ｆ８２秒２-３８秒０-１１秒３をマーク。「チェルヴァーラと一緒にケイコを進めてきています。動きはいいですね。母が短距離馬ですし、ゲートも速く短い距離が合っていると思います」と期待を寄せた。

　直後に会った宮本師にも情報をうかがったところ、「（松下厩舎が予定している）２つのレースはうちの馬も出走する予定だよ」と、偶然にも対決モードに。

　１３日に松若Ｊで予定しているエチゴドラゴン（牡、父リアルスティール、母ラハイナⅡ）について、師は「今年のブリーズアップセールで牡馬で２番目の高額（３５２０万円）で落札された馬。ゲート試験合格後に放牧を挟んで再入厩。順調にきているし、動きもいい。楽しみ」と手応えは上々。

　５日に吉村Ｊで予定しているジェイパック（牝、父イスラボニータ、母マツリカ）も「ケイコは動いているし、気性的にも初戦向き。いい仕上がりで臨めそう」と期待十分だ。（馬サブロー栗東支局・塩手）