2025.06.21

【ＰＯＧ】母アルビアーノの良血イトシサが入厩してきました（美浦発）

　競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、木村拓人（美浦）と塩手智彦（栗東）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

　先週から函館開催がスタートし、新馬戦の数も増えてきました。どんどん良血の注目馬がデビューしていますし、来年のクラシックホースを探すのも競馬の楽しみ方のひとつ。さて先週の振り返りからいってみましょう。

　１４日の東京芝１６００ｍの新馬戦（牝馬限定）はドリームコア（牝、萩原）が勝利。母がノームコアで注目を集めた馬ですが、きっちり初戦から結果を残しました。まだ少し幼い面を見せていましたが、１戦目ですし、半兄シルバーレインも行きたがる面があるので、ゆとりを持って運べたのは良かったのではないかと思います。次走も注目したいです。

　１４日の東京芝１４００ｍの新馬戦はサンアントワーヌ（牝、鹿戸）が勝利。２番手から直線では力強く抜け出しての快勝でした。距離の融通も利きそうですし、先々が楽しみな素材です。

　１５日の東京芝１６００ｍの新馬戦はリアライズシリウス（牡、手塚久）が勝利。ポエティックフレア産駒の初勝利となりましたね。大型で力強い走りが印象的でした。今後はもっと良くなりそうです。注目のユマハム（牡、田中博）は５着でしたね。コントレイル産駒はまだ調教で目立って動く馬が少ない印象ですし、もしかすると成長曲線がゆっくりの可能性もあるかと感じています。良血ぞろいですし、まだまだこれからですからね。今週も産駒が出走しますので、注目したいです。

　そして１５日の阪神芝１８００ｍの新馬戦ではサレジオ（牡、田中博）が勝利。関東馬ながら関西圏でのレースで初勝利を挙げました。途中からハナを奪う形でしたが、自分のリズムで運べたのは大きかったですね。最後は詰め寄られましたが、まだ余裕もありそうでしたし、クラシック級の活躍を期待したいところです。

　放牧に出ていたジュラトリー（牝、池上、父コントレイル、母ジュマイエル）が美浦に帰厩。以前は体力面の成長が必要な感じでしたが、走りそうな雰囲気を持っています。７月１３日の福島芝１８００ｍを目標に調整されます。

　セレクトセールで１億１０００万円（税抜き）で取引されたイトシサ（牡、田中博、父インディチャンプ、母アルビアーノ）が入厩してきました。父、母ともに短距離で結果を出した血統ですが、どんなカテゴリーで活躍してくれるか楽しみ。

　来週から福島競馬がスタートしますし、小倉も始まり、いよいよ本格的な夏競馬となります。今年も暑い日が続きそうですが、体調に気をつけて楽しんで参りましょう！（馬サブロー美浦支局・木村）