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【菊花賞】トップナイフ頂点獲る 昆師自信のローテで挑む「エネルギーを満タンにして」

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 「菊花賞・G1」(22日、京都)

 春のクラシック上位馬に話題が集まる菊花賞。忘れてはいけないのがトップナイフだ。皐月賞7着、ダービー14着と、春は結果を残せなかったが、前走の札幌記念では強豪年長馬相手に2着と奮闘した。管理する昆師が自信のローテで挑む3冠最終戦。重賞2着4回のシルバーコレクターが初戴冠を狙う。

 出走メンバー最多のキャリア11戦を誇るトップナイフ。強豪古馬相手のG2で2着と力を示し、クラシック最終戦に乗り込む。

 前哨戦に選択したのは札幌記念。出走馬15頭のうち、G1馬3頭を含む13頭が重賞ウイナーという超豪華メンバーだったが、2着と健闘した。昆師は「あのメンバーだからさすがに自信はなかった。よく頑張ったよ。やはり力がある」と振り返る。

 出走馬の大半が東西のトライアルを選ぶなか、なぜ札幌記念だったのか。「阪神(神戸新聞杯)は時計が速くてダメージが残るから使いたくなかった。結果、レコードだったし。菊花賞はエネルギーを満タンにして使いたい」と説明する。

 師には忘れられない菊花賞がある。「自信があっただけに悔しい」。10年に送り出したヒルノダムールのことだ。「皐月賞は2着だったし、クラシックを獲れる馬だった。ただ、内枠で動けなかった。力負けじゃない。勝つと思っていたから。それを(翌年の)天皇賞・春で示した」。そんな先輩僚馬と同じ札幌記念(4着)→菊のローテに自信をのぞかせる。

 追い切り前日の火曜は栗東CWを軽く流した。またがった横山典は「順調。それでいいんじゃないか」と納得の様子。昆師も「子どもっぽさが抜けた。筋肉も張っていて、ちょうどいいよ」と満足げに視線を送る。重賞2着4回の実力馬。もう銀メダルはいらない。

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